モナシュ大学におけるNF-JLEPでは、モナシュ日本語教育センター(Monash Japanese Language Education Centre: MJLEC)を設置し、オーストラリアのビクトリア州、南オーストラリア州、タスマニア州における日本語教育を支援しています。
この度、同センターディレクター、アン・デクレッツァーさんが、長年にわたるオーストラリアの日本語教育推進への貢献を称えられ、令和3年度の日本国外務大臣表彰を受けました。外務大臣表彰は、国際関係の多分野で活躍し、日本と諸外国との友好親善関係の増進に特に顕著な功績のあった個人や団体に贈られる、名誉ある賞です。デクレッツァーさんの功労に敬意を表し、心よりお祝い申し上げます。
アン・デ・クレッツァーさんは、NF-JLEP基金設置によってモナシュ日本語教育センター(当時の名称は、メルボルン日本語教育センター)が開設された1996年当初から同センターのディレクターとして日本語教師への支援を指揮してきました。この他、オーストラリア全土を対象としては初めてとなる、日本語教育の現状を調査した報告書を2010年に発表しました[1]。この調査報告書をもとに、2012年から国際シンポジウムを開催し、オーストラリア国内外から多くの日本語教育者の参加を得て、日本語教育の質の向上やアドボカシー活動に尽力されています。
NF-JLEP Association は、オーストラリアにおける、デクレッツァーさんの日本語教育推進活動に敬意を表すとともに、海外における日本語教育の更なる発展のためにプログラムを展開して参ります。
[1]de Kretser, A. and Spence-Brown, R. 2010. “The Current State of Japanese Language Education in Australian Schools”