2022年10月に来日したウィディアンティさんに引き続き、2020年度NF-JLEP訪日研究フェローシップの受賞者、ペニー・ベイリーさんが昨年12月に来日し、東京を拠点に訪日研究を実施しています。
ベイリーさんは、母校オーストラリア、クイーンズランド大学で日本研究と美術史の博士号を取得後、同大学の通訳翻訳修士課程プログラムで上級日本語クラスを教えています。今回の訪日研究では、民芸運動の父とよばれる柳宗悦の「石佛寺の彫刻に就いて」(1919)という評論を、美術評論の観点から再評価するための資料収集が目的です。
ベイリーさんの研究では、日本国内でしかアクセスできない資料が多いそうです。コロナの影響による2年間の延期後、ようやく来日して資料を目にすることができ、とてもワクワクしているそうです。
ベイリーさんは、帰国後、この研究を活用し、クイーンズランド大学における上級日本語クラスの漢字や文法表現などの教材作成にも取り組む予定です。
ベイリーさんの訪日研究が充実したものとなり、今後の研究活動に貢献することを期待しています。