2019年1月、NF-JLEP Association事務局では、トルコのチャナッカレ・オンセキズ・マルト大学日本語教育学科のアイドゥン・オズベッキ(Aydin Ozbek)准教授の来訪を受けました。オズベッキ准教授は、同大学のNF-JLEP運営委員で、2019-20年度に開始される新スキームによるプログラムの詳細を協議するためにいらっしゃいました。プログラムでは、主に、日本語教育学科の優秀な学生が日本語と日本の知識をさらに深めるための奨学金を支給します。
オズベッキ准教授の専門は日本語教育学で、2018年9月から一年間、東京外国語大学において研究をされています。標準語では、「現在形」と「現在進行形」が同じ表現を使う場合があります。例えば、「落ちている」は「木から葉が落ちている」現在進行の状況も、「地面に葉が落ちている」現在の状況も、両方表すことができます。トルコ語では、この二つの状況は全く違った表現となります。オズベッキ准教授は、日本滞在中に日本語の方言も含めたデータを収集して研究を深め、トルコ人の学生が「-ている」の違いを理解しやすい教材作りを目指しています。
運営委員の先生の来訪時は、NF-JLEPプログラムの話が中心となり、ご研究の話をうかがう時間がなかなかとれないため、今回のオズベッキ准教授の訪問は、とても有意義な機会となりました。オズベッキ准教授の説明は大変面白く、チャナッカレ大学においても、学生の関心を引き付ける楽しい授業が展開されていることを拝察いたしました。